勝沼ぶどう郷駅(JR中央本線)

電車乗ったままお花見

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勝沼ぶどう郷駅のみどころ

勝沼ぶどう郷(かつぬまぶどうきょう)駅は、山梨県甲州市勝沼町にあります。塩山(えんざん)駅より1つ上り(東京方面)の駅です。

この駅はホーム両脇に沿って約600本の桜で埋め尽くされています。ホームが高台にあって、4月上旬の桜満開の時期になると、電車全部が桜で囲まれ、電車に乗っていながら雲の上でお花見をしているような気分になれます。時間があれば下車して、ホームで風にあたったり、駅前にある甚六桜(じんろくざくら)公園や農作物直売所・ワインショップを散策するのも楽しいでしょう。遊歩道もゆったりしています。

東京方面から18切符でどこかへ行くことを考えた時、八王子~勝沼ぶどう郷駅間を往復するとほぼ元がとれるんですね。片道1時間半もかかりません。そう思うと18切符って、できるだけ得しようと気負ってたくさん乗ることを目指すよりも、たまに予定していない駅でふらっと降りてみるのもいいものかもしれません。そんなことを思わせてくれます。

中央本線のみどころ

中央本線は、東京~新宿方面から西へ、相模湖、甲府、小淵沢などを通って、塩尻までが一区切り。多くの列車はJR篠ノ井(しののい)線へ入って、松本まで行きます。新宿~塩尻は、各駅停車で4時間ちょっとかかります。田園地帯が多いですが、山岳を背景にところどころ渓谷や、中央高速道路と併走したり、桜が見えたりします。

中央本線の後半、塩尻から名古屋へは、中津川(なかつがわ)駅で接続して、各駅停車で3時間半ぐらい。
特急かいじや、特急あずさを使えばもっと早く快適に行けます。

行き方

新宿~高尾までは京王線が並行しているので、18切符などを使わない時期で、単純に安く行きたい場合はこの区間だけ京王線に乗り換えるのが良いかもしれません。八王子駅と高尾駅どちらで乗り換えても片道で数百円安くなりますし、高尾駅なら駅舎が一緒なので乗換も楽です。京王八王子駅~JR八王子駅の間では街路を歩くことになります。

信濃森上駅(JR大糸線)

白馬八方尾根が、上り眼前に迫る

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信濃森上駅のみどころ

信濃森上(しなのもりうえ)駅は、長野県北安曇郡白馬村にあります。大糸線・白馬(はくば)駅の下り方面、1つ北側にある駅です。

信濃森上駅、あえてこの無人駅を選んだのは眺望の良さ。ホームから上り方向(運転席側)をご覧いただくと、白馬八方尾根が眼前に迫ります。それはそれは、隣の白馬駅で降りても味わえない光景。なぜかというとこの信濃森上駅、ホーム上り方面が南西(ちょうど白馬八方尾根スキー場の真正面)を向いており、眼前に山以外遮るものが何もないので、最高のロケーションなのです。

白馬駅と信濃森上駅との区間は、とにかく下り方向に目線を配っていれば、至福のひと時を味わえるでしょう。スキー目的でなくても、この絵にも写真にもしたいような光景を見るためだけに来る価値大ありです。桜が芽吹く4月上旬など、18切符で残雪を見に来るにはちょうど良いでしょう。

大糸線のみどころ

大糸線自体が、松本駅を起点にして南小谷(みなみおたり)駅までの全区間、南アルプスの絶景を眺望できる素晴らしい路線です。乗車して手動開閉式ドアの上を見ると、眺望の説明が親切に貼ってあり、気分を高めてくれます。おおむね2両編成で、電車はボックス席とロングシートの混合。ロングシートでは上りも下りも常に南アルプス側を向いており、ボックス席はもちろん南アルプス側。お一人様でも、2人がけシートがあるので気兼ねなく座れます。

大糸線で有名なのは、信濃大町(しなのおおまち)駅でしょう。黒部ダム・アルペンルートの玄関口で大きな駅です。しっかり時間をとって来れれば黒部ダムへ足を運べます。黒部ダムの方が絶景といえるでしょうか。また、白馬(はくば)駅もスキー場がすぐ近くにあり、冬場以外でも登山口のターミナル駅として有名。足湯もあります。ダイヤによっては、上り電車待ち合わせのため下りが20分近く停車することもあるので、ちょっと途中下車して、山のいい空気を吸うだけでも良い気分です。

行き方

各駅停車では、東京や名古屋方面からは松本駅から、電車(大糸線)に揺られて約2時間ちょっと。山を眺めるのが好きなら、二時間といっても長くは感じず、あっという間。あるいは新潟方面からは糸魚川(いといがわ)駅から1時間ちょっとです。南小谷(みなみおたり)駅で接続し、南小谷駅以北は1両、以南は2両編成のことが多いです。特急は直通運転でもっと早いです。

 

小淵沢駅(JR小海線)

2011-08-21 12.23.44日本一の標高、高原と名水のふるさとへ

小淵沢駅のみどころ

小淵沢(こぶちざわ)駅は、山梨県北杜(ほくと)市小淵沢町にあります。ホームに駅そば屋さんがあり、いつも賑わっています。ここは小海(こうみ)線の起点。いつも着くたび、小海線に乗りたいと思ってしまいますが、目的はたいてい別にあったりします。
実はここは、サントリーウイスキー白州(はくしゅう)の蒸留所および「南アルプスの天然水」ボトリング工場が近くにあって、そこに見学に行けるのです。夏場は特に、工場から無料シャトルバスが出ていて、工場見学(ウイスキーと水と両方行けるコース、片方だけもあり)で、試飲までさせてもらえます(お子様やハンドルキーパーの方にはジュースが出ます)。ネットなどで予約をしておけば、もうこれ自体が旅行の目的になってしまうのです。中に高原レストランや博物館があり、さらに工場見学の後に案内されるバーでは、高価なウイスキーや限定品が何十種類もあって格安で試せます。ここだけでも行く価値ありです。

さらに時間にゆとりを持って来れるなら、少し離れた隣地(ちょっと歩きます)にはシャトレーゼ白州工場(アイスクリーム工場)があって、こちらも予約が必要ですが無料で試食させてくれます。
北杜市は、八ヶ岳南麓高原湧水群という名水の里なので、そこから生まれるウイスキーやアイスクリームの味は格別です。

小海線のみどころ

JR中央本線から小海線に乗り換えると、だんだん標高が高くなっていき、清里(きよさと)駅の次、野辺山(のべやま)駅で標高日本一(1,345.67m)となります。
夏は本当に爽やかで、気温もがまんできるぐらい。避暑にはもってこいです。
清里駅からはお店や食事処がいっぱいあって賑わっています。
野辺山駅は本当に山中という感じで周辺に何もありません。単線のため上下線が待ち合わせするので、記念にただ降り立つだけでもいいかもしれません。野辺山宇宙電波観測所の巨大パラボラアンテナを見に行くには徒歩40分。さすがに歩くのはしんどいかもしれませんが、荷物を軽くしていけば、清里駅から野辺山駅までの間にあるJR最高地点(1,375m)碑を見に行くのも楽しいでしょう。時間があればせめて清里駅から、ゆっくり散策したいところですね。

環境に配慮したハイブリッドディーゼル車も、振動が少なくなかなか快適です。終点の小諸まで行けば、しなの鉄道に乗り継いで軽井沢方面に足を伸ばせます。

行き方

小淵沢駅はJR中央本線の駅なので、東京方面からは新宿から一本で行けます。甲府や韮崎(にらさき)より西にあり、18切符で普通電車では着くまで半日がかり。小旅行には丁度良い距離感です。小海線に行くときは、朝早めの出発がおすすめです。
「特急かいじ」なら、新宿から約2時間で、あっという間に着いてしまいます。

間藤駅(わたらせ渓谷鐵道)

2012-01-07 19.41.33『時刻表2万キロ』の終着駅

間藤駅のみどころ

間藤(まとう)駅は栃木県日光市足尾町にあり、バスなどでちょっと足を伸ばせば日光駅に出られる立地です。この駅は、鉄道紀行を広めた名著、宮脇俊三著『時刻表2万キロ』の中で国鉄(現JR)完乗の旅路の終着駅として描かれました。JRに民営化され、当時は国鉄だった地方鉄道もかなり廃止された今では路線数は減ってしまいましたが、当時は圧倒的な路線数がありました。それを完乗したというのは余程、鉄道に愛着があったのでしょう。「鉄」の魅力を全国に伝えた偉人です。
間藤駅の先には、廃止された鉱山線が伸びており、「まだ旅は終わりではない…」と思わせる郷愁が漂います。待合室には、著書や著者について取り上げられた新聞の切り抜きがびっしりと貼られています。この名著で鉄道旅行が好きになった方も多いことでしょう。
駅は無人駅で、ホーム端にこじんまりとした展望台があり、そこから列車全景を撮影できます。

駅前はすぐ道路で、路線バスが走っています。ここからバスで日光へ出るもよし、逆に日光方面からわたらせ鐵道へ足を伸ばし、ゆっくり過ごすのも良いでしょう。ただし冬は、間藤駅はとても寒いです。日光付近では冬季閉鎖道路があるぐらいです。列車折り返しで来ても、引き返す間に凍えそうなので、冬場は防寒着を忘れずに。

 わたらせ渓谷鐵道のみどころ

わたらせ渓谷鐵道は、足尾銅山の拠点でありまた、美しい渓谷に沿って走る鉄道です。有料駐車場もある大間々(おおまま)駅を拠点に、春から秋にかけて土日祝日はトロッコ列車が走っています(大間々~足尾)。トロッコ列車整理券は予約分と当日分があるので、買えなかった人は駅で並びましょう。普通車両もあるので乗れないことはありません。
大間々駅では列車向けに特製のお弁当が買えますが、団体さんなどが来るとすぐ無くなりますので、できれば予約が必要でしょう。乗車中、目を耳と舌を同時に楽しませてくれます。

わたらせ渓谷鐵道は、停まる駅すべてに魅力があるといって良いぐらい魅力が盛り沢山です。冬季は沿線駅ホームにイルミネーションが飾られ、普通列車でも楽しませてくれます。
水沼駅には直結の温泉センターがあり、列車の発車時間に合わせて入浴、のんびりしていられます。
神戸(ごうど)駅直結で、東武特急デラックス車両の列車レストラン「清流」があります。大間々で買いそびれたお弁当もここで召し上がれます。作り置きがないそうなので、予約していらしてください。神戸駅から路線バス10分乗る時間があれば、富弘美術館まで足を伸ばせます。身体不自由ながら口にくわえた絵筆で描かれた美しい作品やメッセージの数々に、必ずや心打たれるに違いありません。
通洞(つうどう)駅は足尾銅山観光の入り口。歩いてほどなく、構内トロッコに乗って見学コースに入れます。坑道見学や博物館などが意外に面白いので、時間にゆとりを持って来るといいですよ。

行き方

最寄りのJR桐生(きりゅう)駅から、大間々駅までは郊外の住宅街。大間々からがこの路線醍醐味の本領発揮です。間藤駅まで行って折り返すなら、二度路線を味わえます。1日フリー切符を使うと、水沼駅温泉センター、富弘美術館の割引もあってダブルでお得です。
日光方面から来る場合は、路線バスがあります。日光に行く時間が許すようでしたら、ぜひ泊るつもりで、わたらせ渓谷鐵道に所々途中下車して、まる1日かけていくことをお奨めします。

土合駅(JR上越線)

一度は登ってみたい階段

土合駅のみどころ

土合(どあい)駅は、JR東日本・上越線の駅。群馬県利根郡みなかみ町という、山間部にあります。ここは谷川岳ロープウェイの拠点で、春・夏・秋のロープウェイ頂上の景色は筆舌に尽くしがたいほど素晴らしく、日本に住んでいるなら一度は訪れたい場所です(鉄道でなくても行けますが)。冬季は天神平スキー場になるので、訪れた方も多いでしょう。
しかし、土合駅の下りホームは深いトンネル(新清水トンネル)の中にあります。エレベータもエスカレータもなく、462段の階段を上らないと地上に出られないという、日本一のモグラ駅です。上りホームは地上駅舎に近接していますので、帰りはとても楽なのです。賢い人は、次の土樽(つちたる)駅まで行って引き返せばと思うでしょうが、列車の本数があまりに少ない上、もし歩いたら距離も半端なく遠い…だから便宜を図って、トンネル内に駅ホームと階段ができたのですね。
さて、階段の一番下のスタート地点に立つと、地上の明かりが遥か先にポツンと見えます。この場所は映画「クライマーズ・ハイ」の冒頭に登場したので印象に残っている人も多いかもしれません。傾斜は極端にきつくはないですが、手摺りに頼らずガンガン登っていかないと息切れしてしまいそうです。途中でところどころ、「あと○○段です」という励ましのメッセージが書かれています。

上越線のみどころ

上越線は、上州(群馬県)と越後(新潟県)を結ぶ線として作られました。冬季は豪雪地帯です。岩原(いわっぱら)スキー場前駅、越後湯沢駅、上越国際スキー場駅など、沿線でも駅からすぐの所にたくさんのスキー場があります。しかし土合駅は、スキーを担いで来るようなところではなさそうですね…大抵はバスなどでしょう。土合駅前にも路線バスは通っています。谷川岳ロープウェイまで行くバスの時間に合わせて階段を上るのはきついかもしれませんが。
ところで、毎年10月28日は「群馬県民の日」です。お得な各種フリー切符が発売されます。土合駅は群馬県の北端で含まれているので、上手に使うと安く行けます。

土合駅の隣りにある湯檜曽(ゆびそ)駅の下り線は、珍しいループ線です。土合駅から東京方面に帰るとき、ループ上から湯檜曽駅ホームが見えるかもしれませんので、眼下を目を凝らして眺めていましょう。

行き方

土合駅のある上越線は、高崎駅が起点ですが、列車は水上駅で始発乗り換えになります。水上駅から先に行く列車の本数は、おそろしく少ないです(朝は1時間に1本、昼間は2~4時間に1本)。平日も土日も本数は変わりません。鉄道利用目的が、通勤・通学や登山・スキーなどに限られそうで、朝早く行き夕方帰るというスタイルのダイヤになっているのだと思います。水上駅から土合駅まではわずか2駅ですが、待合時間が長いので結構時間がかかります。朝早く出発し、余裕をもってお出かけください。